フォルクスワーゲン チートモード

Posted by in 未分類, on 2015-10-10

ゲームとかでよくチートモードといわれる隠しコマンドを組み込むことがありますが、ある特定の操作をすることによって本来の動作とは違う動作をさせるときに使います。デバッグ用途で使うときもありますし、ユーザの特典的なもののためにあえて組み込むこともあります。(昔の格闘ゲームで起動時にある順番でボタンを押すとゲームが倍速になるとかなど)
それがまさか自動車の世界でもあるとは思いませんでした。それは排気ガス規制基準データの不正のだめです。このようなデータは車を購入するときの判断にもなるのですが、燃費データのようにわかりやすくない(目にみえない)ため、ユーザが気づくことがありません。(燃費データも実際とかけ離れているケースがあるのですが、最近はちょっと改善されているみたいです)

私も過去に自動車の制御にかかわる仕事をしていたことがありますので、今回問題となったしくみはだいたい理解できるつもりです。エンジン制御など各種センサーの値から判断して出力調整をしたりするわけですが、これらは電子制御、つまりプログラミングで行います。センサーの値から一般道路の運転ではなくテストモードと判断したとき、不正プログラムに自動的に切り替わるしくみです。昨日のワールドビジネスサテライトでも取り上げられていましたが、この不正を暴いた人は、実験室でも、一般道で走っているように思わせるしくみを使ったそうです。

ハイブリッド車の電子制御に比べれば、そうでない車の電子制御は比較的シンプルだとは思いますが、このようなモードを入れていると、排気ガスのコントロール以外にも何らかの副作用が通常運転時に起きるのではないかという不安があります。またこのプログラムはそれぞれの国の規制基準ごとに、カスタマイズされていたようです。世界的自動車メーカがこのようなハイリスクのことをやったものだと、ただ驚くばかりです。(まさにチート)

電子制御する製品にチートモードを入れるのはとても簡単です。世の中にはこういった製品であふれているということをもっと意識する必要があるのかもしれません。